市内に住む70代男性。 緊急搬送された医療機関にて、急性期を過ぎ、退院に向けた場面が最初の出遭いでした。 本人は、退院後は元の生活に戻りたい、つまり、一人で生活する暮らしを希望されてました。 しかし、現状としては、日々の服薬管理や食事療養、医療ケア、軽度の認知症があるため、市内の認知症対応型グループホームの申込みをし、順番待ちとなりました。急性期病院の入院から、療養型の医療施設へ転院し、順番を待ちます。その後、グループホームの順番がきたため、施設利用が始まります。 …本人の一番の希望は?? …おうちは??
入所待ちの間に、本人に代わりに様々な法律行為が行える者(法定後見人等)を選任するための手続きを行いました。その後、法定後見人として、賃貸物件の引き払いに関する一切の事務(賃貸契約の解約、荷物の処分、水道光熱費等の解約、支払い等)や、施設利用契約を結んだり、各種支払いを行ったり、といった事務を行いました。できれば、医療機関のでの順番待ちの間に、元の住宅に戻るなり、本人の望む小さな民間アパートを賃貸し、在宅介護を受けながら、生活することもしたかったケースの一つです。
本人は、現在、引き続き穏やかに施設での生活をされています。 施設での生活となると、本人の住所地の問題も出てきます。施設や病院で生活する場合に、住所を置けるのか、、、といった問題もあります。はたして、今の生活が、本人にとってのLAGOMに繋がっているのか…といった思いはいつも胸の中にありますが、その都度、選択肢を提示し、できる限りの自己決定を促しながら、関わらせていただいています。